「香りの科学 著:平山令明(講談社ブルーバックス)」を読んだ感想やコーヒーと香りのつながりを考察した

コーヒー書評

 

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どーも、コーヒー大好きIndoです。

 

コーヒーは香りを楽しむ飲み物だ!と思っているIndoです。

 

そこで、香りについてもっと知識を深めれば、コーヒーをもっと楽しむことができるんじゃないか!?と思い、手軽そうな「香りの科学 著:平山令明(講談社ブルーバックス)」という本を読みました。

 

この本、かなり良書だと思ったので、レビューします。

要約や感想、コーヒーと香りのつながりを考察しましたので、読んでみてください。

 

「香り」の科学 匂いの正体からその効能まで (ブルーバックス)

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香りとは何なのか?

 

香りは、「嗅覚で感じ取れる情報のうち、人が幸福や幸せに感じるもの」です。

簡単に言うと、いいにおいのことです。

「匂い」とも言います。

 

一方、不快に感じるにおいは、「臭い(におい)」です。

 

一般的に、バラなどのにおいは「香り・匂い」で、う〇このにおいは「臭い」です。

 

香りの成分は、「有機化合物」です。

そのほとんどが「植物」から取り出されます。

 

「動物」由来の香り成分はたった4つだそうです。

 そのうちの一つが、ジャコウネコからとれる、「シベット」と呼ばれる香料です。

 

これは、特に花の香りに輝きと温かさを付加し、香りを良く引き立てる効果があるそうです。

 

コーヒーでジャコウネコと言えば、「コピ・ルアク」です。

 

コピ・ルアクが他のコーヒーに比べて特別な風味を有しているのは、この、「シベット」がコーヒーの香りを引き立てているからかもしれません。

 

 

「香りの科学」は読みやすくて科学的な本だ

 

ブルーバックスということで、科学的に、かつ簡単にわかるように努力して書かれていて、Indoの好きなタイプの本でした。

 

筆者の努力が伝わる点として、専門的?な言葉を比較的わかりやすく説明してくれています。

 

親水性、親油性(≒疎水性)など、ちょっとわかりにくい言葉も、親水性は水に溶けやすい性質、親油性(疎水性)は水に溶けにくい性質で、親油性の液体を水に垂らすと、水に浮き油滴になる、と解説してくれています。

 

他にも、香りの感じ方の化学的な説明や香水の分類法(フレグランスホイール)、現代の香りの科学の最前線について解説しており、「香り」についての輪郭をつかむには最適な一冊です。

 

化学的すぎるところもあって、難しい部分もありますが、そこはうまく流してください。笑

 

 

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サイフォンでの抽出は香り成分の抽出そのもの

 

香り成分を抽出する器具として、「ソクスレー抽出器」というものがあります。

 

詳しい原理の説明は割愛しますが、ソクスレー抽出器の原理は、サイフォン抽出の原理と同じです。

 

つまり、サイフォンで淹れるコーヒーは、「コーヒーの香りを抽出」していることとほぼ同じです。

 

先人も、「コーヒーは香りが重要」ということを考えて、試行錯誤していたんですね。

 

そういうわけで、香りを楽しみたい方は、サイフォンでの抽出が最適だと、Indoは思います。

 

 

 

「香りの科学」は、香りの大枠を知るために読んでおきたい一冊

 

香りの世界をいい意味で「広く浅く」知ることができる良書です。

 

 

「サイフォン抽出のコーヒーはなぜ香り豊かなのか」ということや「コピ・ルアクの風味がなぜ格別なのか」という疑問に対するヒントが書かれていたことも、この本を読んでみてよかった点です。

 

香りの世界は、人類とは5000年も前からの付き合いがありますが、科学の分野としては、まだまだ発展途上だそうです。

 

これから、ますます香りについて理解が深まり、コーヒーの香りも、香水や芳香剤で販売される時代が来るかもしれませんね。

 

ちなみに、Indoの記事でよく読まれているものはこちらです。

 

 

 

 

素敵なコーヒーライフを。

 

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