どーも、コーヒー大好きIndoです。
今回は、円錐型(HARIO V60、コーノ名門)ドリッパーでおいしいコーヒーを淹れるためのコツをお教えします。
今回の記事で特に強調したいコツは、「蒸らし」「お湯を注ぐ」工程になります。
記事が長くなっていますので、時間がない人は、そちらから見てもいいと思います。
ただ、最後までお付き合いいただければ幸いです。
- ドリップコーヒーで重要な条件
- 使用したコーヒー豆
- 使用したコーヒー器具など
- 抽出条件
- 抽出手順
- 「蒸らし」と「お湯の注ぎ方」をマスターすれば、円錐型(HARIO V60、コーノ名門)ドリッパーでおいしいコーヒーを楽しめる
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ドリップコーヒーで重要な条件
おいしいコーヒーをドリップするために重要な条件は、 ドリップコーヒーで抽出するときに大事な3つの条件 をご覧ください。
本記事は、コツです。
条件を揃えたうえで、どうしたらおいしいコーヒーを淹れられるか、ということをメインに書いています。
使用したコーヒー豆
今回使用したコーヒー豆です。
- 生産農園 :コロンビア エル・プラン農園 (COE2018 9位入賞)
- 品種 :カトゥーラ
- 焙煎濃度 :ハイロースト
ハイローストは、店によって「浅煎り」や「中煎り」と呼ばれる焙煎濃度になります。
また、カッピングスコア90.21点で9位入賞の豆ですので、評価の高い豆です。
焙煎日は抽出2日前なので新鮮です。
また、COE入賞の豆なので、高品質です。
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使用したコーヒー器具など
カップの風味に関係するもの
- コーノ 名門ドリッパー(1人用)
- コーノ ペーパーフィルター
- カリタ ナイスカットミルG
- 温度計
あるといいもの
- はかり
- タイマー
- ドリップポット
- ドリッパースタンド
- コーヒーサーバー
- ドリッパーをよけるための受け皿
- カルキを抜いた水
抽出条件
今回の豆の場合の抽出条件を示します。(1人前)
- 豆の量 :13g
- 挽きの粗さ:3.5(ナイスカットミルGの表示)
- お湯の温度:85℃
- 抽出量 :120g(120cc)
- 蒸らし時間:45秒
- 抽出時間 :2分30秒
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抽出手順
抽出手順は、以下の手順になります。
- ドリップポット、コーヒーサーバー、カップを温めておく
- 所定量の豆を狙いの粗さに挽き、ドリッパーにセットする
- 蒸らす
- お湯を注ぐ
- 抽出量に達したら、ドリッパーを外す
- サーバーを軽くひと回しする
- カップに注いで完成!
1.ドリップポット、コーヒーサーバー、カップを温めておく
人間が、温かい飲み物を一番おいしく感じられる温度は「60℃~65℃」と言われています。
その条件を作るためにそれぞれの器具を温めておきます。
根拠ですが、お湯は、容器を移すと約10℃低下すると言われています。
コーヒーの抽出では、容器が2回変わります。
ポット → サーバー → カップ です。
お湯を注いだ時に起きるお湯の温度の低下を考えると、
ポット(85℃)→ サーバー(75℃) → カップ(65℃)
となり、カップにおいて最もおいしく感じられる温度となります。
それぞれの容器が冷えていると、最後のカップに注いだ時に65℃より低くなり、一口目を飲むときに一番おいしい温度になりません。
よりよいコーヒーを楽しむためには、この手順は重要です。
2.所定量の豆を狙いの粗さに挽き、ドリッパーにセットする
「豆の量13g」で「粗さ3.5」を、Indoは1人前のときの標準にしています。
この風味を基準にして、風味を変えたいときに、上のパラメータをいじります。
豆の量は、エキスの強さ(濃度)に関係します。
詳しくは、 抽出時のコーヒー粉(豆)の量でコーヒーの風味はどう変わるか? をご覧ください。
挽きの粗さは、カップの風味そのものに変化が起きます。
詳しくは、 コーヒー粉の挽き具合(コーヒー粉の粒度)はコーヒーの風味とどんな関係があるのか? をご覧ください。
3.蒸らす
蒸らしは、カップの風味を決める重要な工程です。
蒸らしが決まると味が安定します。
経験上、蒸らしがうまくいき、その後の注湯を多少ミスったな、と思っても、いい風味のカップになりやすいです。
蒸らしで押さえておくべきことは、
① ペーパーにお湯をかけないこと
② ペーパーの先端まで行き渡るようにお湯を注ぐこと
③ お湯を下に落とさないこと(落としても1~2滴まで)
です。
①ペーパーにお湯をかけないこと は、ペーパーにお湯をかけてしまうと、エキスが薄くなってしまうため、注意して注ぎましょう。
②ペーパーの先端まで行き渡るようにしてお湯を注ぐこと と ③お湯を下に落とさないこと(落としても1~2滴まで) は、コーヒーの粉の全体がお湯で湿り、うまみ成分がいつでも出ますよーという状態にすることが目的です。
全体が湿っていなかったり、先端まで行き渡っていなかったりすると、風味が十分に抽出しきれず、雑味がエキスに出やすくなります。
注ぎ方のコツは、500円玉くらいの範囲内に、まとまった量を2~3回に分けて注ぐことです。
真ん中だけにお湯を注ぐと、全体が湿る前にお湯が下に落ちてしまい、うまく蒸らしができません。
先端までは、20秒までに到達していることがベストです。(蒸らし時間45秒のとき)
15秒くらいで注ぎをやめ、お湯が浸透する様子を見ます。
浸透が足りないかな?と思ったらもう少しお湯を注ぎ、問題なさそうなら時間まで待ちます。
お湯の量の目安は、豆の量+10%くらいです。今回の条件だと15~16gです。
それ以上になってもいいです。
これは、何度も実践し、コツをつかんでいくしかありません。
Indoは、カップの味が安定する蒸らしをできるようになるのに2年近くかかりました。
4.お湯を注ぐ
蒸らし時間が経過したら、お湯を注いでいきます。
この時重要なことは、
① お湯の太さを一定にして注ぎ続けること
② ポットをゆっくりと回すこと(1周5秒くらい)
③ 500円玉くらいの範囲内に注ぐこと です。
①お湯の太さを一定にして注ぎ続けること と ②ポットをゆっくりを回すこと(1周5秒くらい) は、カップに雑味を出さないためにとても重要です。
膨らんで上に上がってきた泡には、雑味成分「アク」が含まれているため、この泡をドリッパー上に留めてエキスに落とさないようにすることが重要です。
注湯時にお湯の太さが変わったり、ポットの回転が早いと、ドリッパー内の粉が暴れ、上にある泡が、雑味としてエキスに交じり、カップの風味を落としてしまいます。
また、注湯時の太さが変わると、注湯量が減ったり増えたりします。
増えたときは問題ないですが、注湯量が減ると、ドリッパー内のお湯の量が減り、せっかく上に上げた泡がエキスに混じり、雑味が出てしまう危険があります。
③500円玉くらいの範囲内に注ぐこと は、粉のある部分にだけお湯を注ぎエキスが薄まらないために重要です。
新鮮な豆はお湯を注ぐと膨らみ、見た目では粉のある範囲が広くなったと感じます。
しかし、粉のある位置は変わっていないため、膨らんだ部分の端っこに注ぐと、粉のない部分にお湯を注いでしまうことになります。
つまり、エキスをお湯で薄めていることと同じになります。
13g使って抽出しているのですから、13gのうま味を出さないともったいないです。
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5.抽出量に達したら、ドリッパーを外す
これは、泡をエキスに落とさないようにするためです。泡にはアクがあるため、カップの風味が損なわれます。
コツは、120gを抽出するとき、抽出量が100gになったら、注ぐのをやめてドリッパーに残ったエキスを見て、泡が下まで落ちないように、見張ります。
泡が下まで落ちそうだな、と思ったら、その都度お湯をドリッパーの中心につぎ足します。
つぎ足しの量も、多すぎるとカップの味が薄まりますし、つぎ足さないとアクがエキスに落ちてしまいます。
この微調整は、失敗を繰り返すことで上手になります。
6.サーバーを軽くひと回しする
エキスの濃度に差があるため、サーバーをひと回しして、濃度を均一にします。
7.カップに注いで完成!
温めておいたカップにエキスを注いで完成です。
今回のコーヒーの風味は、COEの高品質な豆ということでクリーンカップでした。
後味も、スッキリとキレがあり、コーヒーを飲んだことを忘れるようです。
ほかにもキャラメルや果物の香り、シロップのような甘みを感じられました。
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「蒸らし」と「お湯の注ぎ方」をマスターすれば、円錐型(HARIO V60、コーノ名門)ドリッパーでおいしいコーヒーを楽しめる
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
抽出で特に重要な技術は、
3.蒸らし
① ペーパーにお湯をかけないこと
② ペーパーの先端まで行き渡るようにお湯を注ぐこと
③ お湯を下に落とさないこと(落としても1~2滴まで)
4.お湯を注ぐ
① お湯の太さを一定にして注ぎ続けること
② ポットをゆっくりと回すこと(1周5秒くらい)
③ 500円玉くらいの範囲内に注ぐこと
これら以外の手順もいいコーヒーを抽出するためにはもちろん重要ですが、お湯の注ぎ方が上手に調整できるようになれば、ハンドドリップで淹れるコーヒーをおいしく抽出できます。
手順は多いですが、「繰り返しくりかえし」実践して、技術を体得していきましょう。
Indoも、死ぬまで精進します。
素敵なコーヒーライフを。
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