コーヒーの品種紹介

コーヒーの特徴

f:id:indo-coffeeholic:20190627233453j:plain

 

どーも、コーヒー大好きIndoです。

 

本日は、コーヒー豆の中でも最高品質な豆となる、「アラビカ種」のより細かな品種について説明していきます。

 

「アラビカ種って何だろう?」と思った方は、 コーヒーの種類「アラビカ種とロブスタ種」 という記事をお読みください。

  

 スペシャリティコーヒーでは、「シングル・オリジン」と言って、国、地域、農園、品種、等級を明確にしています。

 

その中で、「品種」は焙煎濃度の次と言ってもいいくらい重要な要素です。

 

お米でいうところの、「コシヒカリ」か「あきたこまち」か、という違いです。

 

 

 

 

 

スポンサードサーチ

どんな種類があるの?

 

本当にたくさんの種類がありますが、スペシャリティコーヒーでよく聞く品種を、書籍をもとに、Indoの独断と偏見で9種類ほど紹介します。

 

① ティピカ

② ブルボン

③ ムンド・ノーボ

④ ゲイシャ

⑤ カトゥーラ

⑥ カトゥアイ

⑦ パーカス

⑧ マラゴジッペ

⑨ パカマラ

 

① ティピカ

最も古くから栽培されてきた品種を「ティピカ」といいます。

 

エチオピアなどで栽培されています。

 

これが、アラビカ種のおおもとです。

 

その他の栽培品種は、すべてこの「ティピカ」の突然変異や交配によって生まれています。

 

カップに注いだ時の風味が優れています。

 

② ブルボン

ティピカが、マダガスカル島の東にあるブルボン島(現レユニオン島、フランス領)に持ち込まれて、そこで突然変異して生まれた品種です。

 

収穫量はティピカよりも多いです。

 

味は、特有の甘みがあります。

 

完熟のコーヒーチェリーは、赤、黄色、時にはオレンジになることがあります。

 

たまに、「イエローブルボン」といった豆の種類を見ることがあると思いますが、これは「完熟実の色が黄色のブルボン種」という意味です。

 

③ ムンド・ノーボ

ティピカとブルボンの自然交配種で、1940年代に、発見されたブラジルの地名にちなんで名づけられました。

 

生産性が比較的高く、耐久性があり、病気にも強いです。

 

ブラジルによくある標高1000~1200メートル程度の比較的標高の低い地域でもよく育ちます。

 

④ ゲイシャ

エチオピア西部にある町の名前にちなんだ品種で、「Geisha」「Gesha」などとアルファベット表記があります。

 

これが、コスタリカ、そしてコスタリカからパナマへと伝わりました。もともとは、さび病耐性種として運ばれました。

 

日本の「芸者」をイメージする人も多いですが、全く関係がありません。ただ、日本人としては覚えやすいですね。

 

そして、ゲイシャといえば「パナマ エスメラルダ農園」があまりにも有名です。

 

2004年にこちらの農園が、ゲイシャを品評会に出したところ注目され、人気に火が付きました。爽やかな香りと、レモンのような酸味といった特徴を持っており、この個性が評価され、高値で落札されました。

 

2005年,2006年と続けて落札額が更新され、2007年には、130米ドル/重量ポンドにまで達しました。

なんと、一般的なコーヒーの100倍近い価格というから驚きです。

 

この話をそっくりそのまま受け止めると、コンビニで1杯100円のコーヒーが、1杯10,000円、ということになります。まじか。

 

現在は、中南米を中心に、ゲイシャ種が栽培されており、ここまで高くないゲイシャ種が飲めます。

 

私が飲んだパナマ産のゲイシャは、1杯1000円でした。

安い(のか?)

 

 

⑤ カトゥーラ

1937年にブラジルで発見された、ブルボンの突然変異種で、比較的生産性が高いです。

 

実が多くなりすぎて枝枯れが起こることもあります。

 

コロンビア、中米で特に人気の品種ですが、ブラジルでもよく見られます。

 

樹高が高くならない矮性もしくは半矮性種で、手摘みに人気です。

 

カップに注いだ時の風味が高く評価されています。

 

標高の高い産地のもののほうが、品質が高いとされていますが、その分収穫量は減ります。完熟実は赤または黄色があります。

 

こちらの豆も、近年の品評会で上位に来ることが多いです。

 

普段のコーヒーのイメージとは異なる華やかな香りが特徴的です。

 

⑥ カトゥアイ

1950~60年代に、ブラジルのカンビナース農業試験場(IAC)が開発した、カトゥーラとムンド・ノーボの交配種。

 

カトゥーラの矮性とムンド・ノーボの生産性・耐久性を掛け合わせています。

 

⑦ パーカス

1949年、エル・サルバドルのパーカス家によって発見された、ブルボン種の突然変異種。

 

赤い完熟実のなる木は、樹高が低く、収穫しやすいそうです。

 

カップに注いだ時の風味は、ブルボン種に似て良質だと言われています。

 

⑧ マラゴジッペ

マランゴジッペというところもあります。

 

ブラジルで発見されたティピカの突然変異種です。

 

大粒で見栄えが良く、エレファントビーンなどと呼ばれています。

 

⑨ パカマラ

1958年にエル・サルバドルで開発された、パーカスとマラゴジッペの交配種です。

 

マラゴジッペのように種子などが非常に大きいです。

 

独特の味わいは好意的な評価されることが多いです。チョコレートや果物のような味ですが、ニンニク、ハーブ、玉ねぎのような野菜の味もあります。

 

その他

エチオピアの農園では、野生種を栽培していることもあるため、栽培しながら知らず知らずのうちに突然変異や自然交配が進み、我々の知らない品種が誕生しています。

 

エチオピアのコーヒーは、「フローラル」な香りがします。

 

この豆の多様性が、エチオピア産にしかない複雑な香味を作り上げていると考えると、ロマンを感じますね。

 

産地によって、栽培されている種類が異なります。そのため、よく産地で議論しがちですが、実は品種の違いでその国の風味が決まっているかもしれません。

 

今度は、「どの品種なのかな?」という観点でコーヒー豆を見てみてください。

新たな出会いがあるかもしれません。 

 

 

 

素敵なコーヒーライフを。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました